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ハロー ワールド
ここでは空想と現実が混淆する
犬と老人の話を真に受けてはいけない
だが音楽とオーディオへの愛の物語ではある

過ぎし小庵の一日 Gは訪問者を迎えた
誕生2ヶ月のラブラドールレトリバーだった
限りなく尾を振る黒い犬をGはsoopooと名づけた
大げさな話だがsoopooは師父と書いてもよい

soopooとGは近くの運動公園をよく走った
雪の夜 白い世界を黒い影が疾駆した
走れsoopoo 帰ったらバッハを聴こう
日曜にはKT88を買って オルガンの32Hzを聞こう

多くの夜 薄明かりの部屋で二人は真空管の光を眺めた
半導体が登場すると 希望と困惑の格闘が始まった
そして今 デジタルの大波は陰鬱な迷妄を吹き払ったように見える
まあ良かったのだろう 二人の日々は満足だった

慈悲と無慈悲を包み 時は厳かに進む
それから何をしていたのか 舞台が何度か回った
少年は老人になり 黒い犬は今は白い
どこへ行ったのか 人々の姿が見えなくなった

深淵を見る日々が訪れた
今や真空管ではなく 時計を見る必要がある
魑魅魍魎のまま旧友の野辺に会してよいのか
明日終わるかも知れぬこのとき オーディオとは何か

ある落日 サイモン&ガーファンクルがOld Friendsを歌っていた
和声が世界に満ちたとき 期せずしてsoopooとGは同じ結論を得た
音楽とオーディオへの片隅の愛を歌わなければならない
古き友と来るべき人々のために 一筋の道を示さなければならない
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