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     チャレンジ2ch 4-way
1. 4-wayへの動機
2. 構成例と機器
3. 標準4-wayセットアップ
4. 変則4-wayセットアップ
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 - チャレンジ2ch 4-way -
4-wayへの動機
先へ進むべきですか?
最高のマルチはX-way?
目標を具体的にしよう!
   
このページはラブラドールレトリバー犬soopooが書きました。

このセクションの記事はあなたが小庵の [チャレンジ2ch 3-way] セクションを読んでいることを前提にしています。

ステレオ4-wayマルチアンプシステムにチャレンジしてみたいですか?
満足できる3-wayシステムを構築できているなら4-wayは難しくありません。

でも、「3-wayがうまくいかなかったから4-wayを」と思っているのなら、また失敗するかもしれません。少し立ち止まって現在のシステムを改善する努力をしてみてください。何か理由があるのです。そのままにして次に進むのは小庵にはすすめられません。

先へ進むべきですか? 
チャレンジ2ch 4-way - 4-wayへの動機 
   

あなたが現在のあなたの3-wayマルチアンプシステムに満足できているのなら、ことさらあなたに4-wayシステムをすすめる理由はぼくにはありません。お小遣いはコンサートに出かけるために、また音源を購入するために使ってはどうでしょうか。

 
Gのコメント
4-wayが3-wayより必ず優れたシステムになるということはないからね。
同好諸氏のチャレンジを半世紀も見てきたが、時間とお金を使う割に成功事例は少ないようだ。

満足できる3-wayシステムができたのなら当分は世界の音楽作品に目を向けてはどうかと思う。そうしていれば音楽趣味の内的世界が広がるほどにオーディオ観も深化するだろうし、そこにマルチアンプシステムへの次の希望が生まれてくるかもしれない。

実際、「満足できる3-wayシステム」と「満足できる4-wayシステム」との差はわずかなものだと思う。私はかつて「豪勢な5-wayシステム」に招待されたことがあるが、当人の鼻は高いものの3-way以上の音ではなかった。調整が十分ではなかったのだろう。だから、「もっといい音で」程度の漠然とした動機だけなら先を急ぐことはないね。

もっとも、ことは趣味だし、ポケットマネーがあって家族の理解もあるのなら「4-wayマルチを持っていることをオーディオ仲間に自慢したい」という動機も悪くないし、「一人で悦に入るために」というのも問題はない。好きにすればいいのだ。

 
soopooのコメント
G、それはそうとして4-wayもいろいろですよね。
必要なものを教えてください。

 
Gのコメント
そうだね、8チャンネル出力が可能なチャンネルデバイダー、8連マスターボリューム、8チャンネル分のパワーアンプ、8個のスピーカーユニット等だが、3-wayシステムをベースにするなら楽に拡張できると思う。

ただし、チャンネルデバイダーについては、(1)2-in/8-outの4-wayステレオ製品、(2)2-wayステレオのものを2台、(3)4-wayモノラルのものを2台、(4)その他、などいくつもの選択肢がある。選択によっては関連機器の追加が必要になる。また、マスターボリュームは6連ボリュームで8チャンネルをコントロールする方法がある。

 
soopooのコメント
びんぼうオーディオを実践する場合の予算はどれくらいですか?

 
Gのコメント
本セクションの「変則4-wayセットアップ」ページで触れるが、3-wayシステムが構築済みだとして、チャンネルデバイダー関連で15,000円ほど、パワーアンプで15,000円ほど、スピーカーユニット等で数万円程度の追加だと思う。マルチアンプの常識から外れる低予算だね。マスターボリュームは3-way用の6連ボリュームをそのまま活用できる。

 
soopooのコメント
予算がたくさんある幸運なオーディオファンの場合はどうですか?

 
Gのコメント
それは天井知らずだ。音楽の感動とは無縁のばかばかしい世界まである。
標準的なシステム構成については「標準4-wayセットアップ」ページを見てほしい。

最高のマルチはX-way? 
チャレンジ2ch 4-way - 4-wayへの動機 

実際のところ、マルチアンプシステムは何個のチャンネルにするのが最適なのでしょう。

 
Gのコメント
4-wayどころか「5-wayが本当のマルチだ」と言っている先生もいる。5-wayは10連ボリュームと10個のパワーアンプが必要だね。ボリュームが10連にもなると精密な連動機構がなければチャンネル間の音量バランスがひどいことになる。おそらく特注でも作ってもらえないだろう。稀少部品を買い揃えて自作するしかない。大変な作業だ。

しかし、私はチャンネル数でマルチシステムを判断するべきではないと思っている。2-wayでもユニットを選んでうまく調整すればすばらしいものになるし、4-way以上にしたところでセットアップが十分でなければフルレンジスピーカーに負けてしまう。

 
soopooのコメント
すると、どんな観点からシステム作りを計画するのがいいですか?

 
Gのコメント
まず、自分の部屋の音響特性を改めて検討し、次にそれに最適なスピーカーシステムを改めて検討してみることだね。「改めて」というところが重要だ。現システムをよく聴きこみ、一定程度の愛着をそれに感じられるようでなければ次のステップはないと思う。

その結果、現システムに大きな改善点を感じるなら、そこで初めて次の段階を考えるべきじゃないのか。

部屋については [はじめに読んでください] セクションの「いい音に近づくために」ページを見てほしい。ユニットについて言えば「最もフラットな特性を得られる再生帯域でそれを使う」ということだ。それには所有ユニットの周波数特性をよく観察する必要がある。メーカーから公開された情報だけでなく、自分のリスニング環境で得られるものも参考にする。

 
soopooのコメント
周波数特性の測定方法は [チャレンジ2ch 3-way] セクションの「詳細セットアップ」ページにありますね。

 
Gのコメント
それらを見て、特性に大きな凹凸がない周波数範囲のみをそのユニットで再生することにすればよい。
最後に全ユニットの再生帯域を1つのグラフ上に重ねて描いてみる。どこに問題があるか一目瞭然になるはずだ。

   

  • 現システムの再生帯域が20Hz-20kHzの範囲をもれなくカバーしている場合、そのシステムは現状を変える必要はない。
  • カバーできていない周波数範囲がある場合、隣接するユニットのどちらかまたは双方の交換を検討する。あるいはその帯域に新たなユニットを割り当てることを検討する。
  • 超低域(小庵では50Hz以下)が弱い場合、ウーファーユニットの交換またはスーパーウーファーの導入を検討する。
  • 超高域(小庵では10kHz以上)が弱い場合、トゥイーターユニットの交換またはスーパートゥイーターの導入を検討する。

 
soopooのコメント
現状を変える必要がない場合があり、変える場合でも3-wayのままユニット交換でOKの場合もあるということですね。
必要があって4-wayを目指すという動機は分かりましたが、チャレンジそのものを動機にすることはできませんか?
「興味があるから」という人もいると思うんです。

 
Gのコメント
まあ「変える必要はなくても変えてみたい」という気持は理解できる。
本当にうまくセットアップできれば、ひょっとすると感動の音響空間になるかもしれない。

小庵の近くにブルーノート東京というジャズクラブがあって何度か行っているが、そこに来るミュージシャンは専用のPAシステムを持ち込むことがあって、音響のプロフェッショナルたちがセットアップするそのマルチアンプシステムの見事なできばえに仰天させられることがある。

あるとき、大型のウーファータワーや中低域用スピーカー群が舞台上に置かれ、中域用か中高域用の複数ホーンが舞台奥の数メートルの高さに設置され、それに寄り添うように高域ホーンがいくつか配置されていたことがあった。見たところ4-wayだ。

演奏が始まると鮮烈な音が広い会場に満ちた。「満ち満ちた」と書いた方が正確かもしれない。ハウリングがなくマイクロフォニックノイズ定在波の影響もない澄み切った音が私の周囲に満ちた。甘美な音の空間に自分が浮き上がったようだった。皮膚が音圧を感じるほどの大音響だったが、不思議なことにうるさいという感じではなかった。完璧なセットアップに感じられた。タイムアラインメント位相が精密に管理され、多数のユニットからの音が最終的にただ一つの音のメッセージとして観客席に届いていた。「なるほど、本物の4-wayシステムを経験させてもらった」とつぶやいたことだ。

つまりはこうだ。前言と矛盾するようだが、4-wayや5-wayへの渇仰が生まれたならチャレンジしてみるしかないのだ。

 
soopooのコメント
やっぱりそこへ来ましたね。予想通りですけど。
お小遣いを貯めないと。

 
Gのコメント
しかしsoopoo、これまで書いたことを木っ端みじんにする考え方もある。
他人の評価など歯牙にもかけずに我が道を驀進するオーディオマニアもいる。近寄ると危険なほどだ。
まあ、優等生ばかりじゃつまらないし、それはそれで敬意を払うことにしよう。

 
soopooのコメント
はい?
コッパミジン? シガ? バクシン?

目標を具体的にしよう! 
チャレンジ2ch 4-way - 4-wayへの動機 
   

4-wayにチャレンジする目標はありますか? たとえば以下のようなものです。

とにかく行ってみる?
ではそうしましょう。

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