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PCオーディオ | |||
1. PCオーディオの第一歩 2. 何を準備すればいい? 3. foobar2000使ってみる? 4. PCオーディオを構成する 5. PCオーディオ活用法 | |||
<他のセクション> | |||
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PCオーディオを構成する |
基本構成 - 2チャンネル対応 マルチチャンネル音源に対応 どこまで行ける? - びんぼうオーディオ到達点 注意すること |
PCオーディオによる楽曲再生をあなたのマルチアンプシステムで行うためのシステム構成についていくつかのヒントを書いています。
すぐに試せる基本的な構成と、マルチチャンネル音源にも対応できる構成を説明しています。またマルチチャンネルの各チャンネルもマルチアンプシステムで構成する(ちょっと大げさな)場合の構成についても触れています。本サイトのこれまでのチャレンジを読んだ読者にはどれも難しくないでしょう。
あなたはどれにチャレンジする?
基本構成 - 2チャンネル対応 | PCオーディオ - PCオーディオを構成する | |
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PCオーディオは初めて、というあなたには小庵は右図のようなシステム構成をすすめます。この構成からスタートし、PCオーディオの実際をよく理解してから次のステップへ進んではどうでしょう。
以下のようにPCシステムを準備し、そのアナログまたはデジタルの出力をあなたのマルチアンプシステムに入力してください。作業に迷った場合は本セクションの「何を準備すればいい?」ページを見てください。
- PCにオーディオデバイス(USB DAC/DDCやサウンドカードなど)を接続してPCから管理できるようにします。また、音楽プレーヤーをインストールして適切にセットアップします。
- オーディオデバイスのDAC出力(アナログ)またはDDC出力(デジタル)をあなたのマルチアンプシステムヘ接続します。
- CDリッピングやインターネットのダウンロードサービス等で用意した音源ファイルを音楽プレーヤーに登録します。
- 音楽プレーヤーから楽曲を再生します。音量調整はマルチアンプシステムのマスターボリュームを使います。
それを守るなら、あなたのDACはたとえ普及品であってもすばらしい働きをするだろう。「安物の音だ」などと聞き分けられるオーディオマニアはほとんどいないはずだ。小庵は¥2,000ほどのDACで実際に試したことがあるが、知人にそれを判別されたことは一度もなかった。DACやDDCの仕組みを知るならそれも当然のことなんだが。ところで彼らはその100倍以上も高価な製品を持っていて、日ごろからそれを鼻にかけている節があった。
難しい話が苦手なら、オーディオデバイスのデジタル出力を利用することだ。それにはUSB DDCがよいし、USB DACにS/PDIF(光、同軸)出力があるなら、それを利用してもよい。あとはSRC2496にまかせれば万事うまくやってくれる。
マルチチャンネル音源に対応 | PCオーディオ - PCオーディオを構成する | |
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対応するオーディオデバイスと音楽プレーヤーソフトウェアが必要ですが、PCオーディオでもマルチチャンネル音源を楽しむことができます。デバイスは実売があり、foobar2000はその再生に対応します。音源の主な入手先はインターネットの音楽配信サービスです。
- マルチチャンネル出力に対応しているUSB DAC/DDCまたはサウンドカード、オーディオインターフェースをPCから使えるようにします。
- オーディオデバイス側のセットアップでマルチチャンネル出力を可能にします(必要な場合)。デバイス付属の説明を読んでください。
- オーディオデバイスからのマルチチャンネル出力をAVアンプに入力します。アナログ出力はAVアンプの外部入力端子(DVD IN、Ext IN、Multi INなど)に、デジタル出力はS/PDIF入力端子に接続します。ただし、デジタル入力の場合には動作条件があります。(下記)。
- マルチチャンネル音源を音楽プレーヤーに登録します。
- 2チャンネル音源の場合と同様に再生します。音量調整はAVアンプのマスターボリュームを使います。
AVアンプへのデジタル入力が可能になる条件について | |||
本サイトの方針として「デジタル音源はデジタルのままチャンネルデバイダーへ」というものがあります。マルチチャンネル音源の場合でもAVアンプへの入力はS/PDIF接続(TOS-Link(光)やコアキシャル(同軸))にしたいところです。でも正常動作のためにはクリアしなければならない動作条件があります。
S/PDIFは6チャンネルのオーディオ信号を流せる技術仕様なので、DAC/DDCの光出力や同軸出力をAVアンプにそのまま入力すればよいのかと思ってしまいますが、マルチチャンネル音源の場合は個々のチャンネルをDolbyやDTSでエンコード(符号化)しなければならない制約があるのです。そうしないと2チャンネル伝送しかできません。
そのため、マルチチャンネル音源をPCからAVアンプにデジタル入力するためには、Dolbyエンコード等による出力を可能にするオーディオデバイスを使う必要があります。2020年のことですが、小庵は某社によるオーディオデバイスから実際にマルチチャンネル音源をDolbyエンコードでAVアンプに入力できることを確認しています。AVアンプはそれを認識し、マルチチャンネル信号にデコード(復号)してくれました。
製品名を言えないのが残念なところだね。某S*B*社の製品なんだけどさ。
AVアンプで音量をコントロールすることの問題点 | |||
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でも、いずれにしてもマルチチャンネル音源の再生時にはAVアンプで再生音量をコントロールしなければなりません。そして、AVアンプのプリ出力はアナログ信号です。
チャンネルデバイダーにデジタル機器を利用するマルチアンプシステムではゼロデシベル(最大音量)でそこへ入力することが何よりも大切だということはこれまで何度も書いた通りです。それなのにAVアンプで音量を絞る可能性があったのでは、せっかくのあなたのマルチアンプシステムの能力を生かせなくなります。十分な再生音質が期待できなくなるかもしれないのです。
そこで、AVアンプで音量をコントロールすることで起きる問題点を最小化することにしましょう。以下のようにシステムをセットアップしてください。前掲図を見ながら確認してください。
- センターチャンネルとサラウンドチャンネルから再生を行わないようにします。また、マルチアンプシステムのマスターボリュームを絞った上でパワーアンプをオフにしておきます。
- J-POPなどの平均音量の大きな楽曲を再生し、SRC2496またはDCX2496の入力インジケーターがクリップ表示近くになるようにAVアンプまたはSRC2496のボリュームを調整します。
- パワーアンプの電源を入れ、マスターボリュームで音量を少しずつ上げ、あなたのリスニング環境での常用音量になったところでボリュームを止めます。以降、このボリューム位置を変更しないでください。
- センターチャンネルとサラウンドチャンネルを再生できるようにし、フロントチャンネルとの音量バランスをAVアンプのスピーカーセットアップメニューで調整します。
これにより、AVアンプからあなたのマルチアンプシステムに大きな信号電圧を常時供給できるようになります。引き続きシステム全体の音量はAVアンプのマスターボリュームを使いますが、常用音量でのセットアップが完了しているのでボリューム調整の機会は少ないことでしょう。
どこまで行ける? - びんぼうオーディオ到達点 | PCオーディオ - PCオーディオを構成する | |
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右の図はマルチチャンネル音源の再生においてフロントチャンネルだけでなくセンターチャンネルやサラウンドチャンネルもマルチアンプシステムとし、それをPCシステムから利用する場合の構成の一例を示すものです。大げさすぎる? びんぼうオーディオには無理?
- アナログ/デジタルのマルチチャンネル出力とデジタル2チャンネル出力に対応しているUSB DACまたはサウンドカード、オーディオインターフェースをPCから使えるようにします。1台のオーディオデバイスでは無理な場合、2台をそろえ、音楽プレーヤーで切り替えることになります。
- アナログ/デジタルのマルチチャンネル出力はAVアンプへ、デジタル2チャンネル出力は「マルチアンプシステム#1」(右図)へ直接入力します。
- マルチチャンネル音源とアナログ2チャンネル音源を聴くときはAVアンプですべてをコントロールします。デジタル2チャンネル音源を聴くときはAVアンプはオフにします。このとき、音量コントロールは「マルチアンプシステム#1」 のマスターボリュームで行います。
- センターチャンネルやサラウンドチャンネルのセットアップについては [チャレンジ5chマルチ] セクションに参考情報があります。
あなたがすでにマルチチャンネル対応のマルチアンプシステムを構築済みである場合は、既存システムとPCシステムを接続するだけで作業完了になるかもしれません。再調整が必要な場合でも、既存システムについてはなるべく手をつけず、AVアンプやPCシステム側のセットアップを工夫することをすすめます。
注意すること | PCオーディオ - PCオーディオを構成する | |
これまでにも書いていますが、PCオーディオを実際に「いい音」で楽しむためには以下の点に大きな注意を払いましょう。高価なDACを購入するよりずっと大切なことなんです。
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- 音源をデジタルのままチャンネルデバイダーに入力できるようにシステムを構成すること。
- PCや音楽プレーヤーで音量調整を行わないこと。最大音量で出力すること。
- AVアンプを利用する場合、そのゼロデシベル(最大音量)出力のときに常用音量になるようにシステムを構成すること。
- PCは安価なものでかまわないものの、新しいOS(2020年ではWindows 10)のものにすること。
- USB DACなどのオーディオデバイスはASIOドライバを利用し、排他モードでそれを利用すること。
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