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構成例・予算例(2ch) | |||
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アナログ音源だけ聴く |
共通部分の構成と予算例 シンプルな構成と一般的な構成 シンプルな構成 柔軟性を持つ一般的な構成 トーンコントロールはどこで? マルチチャンネル音源への対応 |
「アナログ音源だけ聴く」というのは、ここでは「アナログ音源をそのまま、またはデジタル音源をアナログ変換した音源をチャンネルデバイダーDCX2496に送る構成にする」という意味です。
あなたが2chステレオのアナログ音源だけを楽しみたいのなら、本ページを参考にしてマルチアンプシステムを構築してください。2020年におけるアナログ音源は以下のようになります。
- AM/FM/TV放送によるアナログ音源
- LPレコード音源
- Blu-rayディスク/CD/DVD/SACDによるアナログ出力音源
- PC音源ファイルによるデジタル出力をAVアンプやUSB DAC等でアナログ変換した音源
- 各種テープメディアに収録したアナログ音源
共通部分の構成と予算例 | 構成例・予算例(2ch) - アナログ音源だけ聴く | |
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音源再生装置からスピーカーシステムまで、マルチアンプシステムの構成は数え切れないほど多くの組み合わせが考えられますが、本サイトは「ポケットマネーでも可能なマルチアンプシステム」を構築することを目標にしているため、それに沿う機器構成のいくつかとそれぞれの場合の必要経費を示すことにしました。
システム構成のうち共通部分を右のようにしています。
- 音源再生装置はFM放送受信機やLPレコードプレーヤー、各種アナログテープ再生装置、アナログ出力を持つBlu-ray/CD/DVD/SACDプレーヤーに対応します。Blu-ray/CD/DVD/SACDユニバーサルプレーヤーは数万円程度で購入できますが、そのアナログ出力にはプレーヤーの性能の差が現れることがあります。
- パワーアンプにはAVアンプを使えますが、その場合は音場管理機能をオフにしましょう。
- スピーカーシステムはわが国のオーディオ黄金時代の3-wayシステムで評価の高いものを整備した場合の一例としました。
下記の予算例でマスターボリュームについては、インターネットから購入できる6連または8連のアナログボリュームを利用してボリュームボックスを自作する場合の実費相当としました。同額程度で電子ボリュームを入手できる可能性があります。また、自作の場合はその25%程度で済む場合もあります。詳細は [何が必要ですか?] セクションの「マスターボリューム」ページを見てください。
シンプルな構成と一般的な構成 | 構成例・予算例(2ch) - アナログ音源だけ聴く | |
アナログ音源のみを楽しむというあなたのためには、小庵は以下の3つタイプの構成をおすすめします。なお、この構成はアナログ音源やAVアンプなどの出力電圧がDCX2496にとって不足する可能性があります。その場合はSRC2496をそれらの次段に入れることをすすめます。
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計画と予算に応じてタイプを選択してください。それぞれの構成の詳細は下記を読んでください。
なお、この図の構成はアナログ音源が5.1chや7.1chなど、マルチチャンネル音源である場合には不完全なものになります。音声が2chステレオである場合は問題はありませんが、5.1ch音声や7.1ch音声である場合は音源のフロント2ch(LR)しか再生できません。詳細は本ページの「マルチチャンネル音源への対応」を見てください。また [チャレンジ5chマルチ] セクションにはさらに詳しい情報があります。
シンプルな構成 | 構成例・予算例(2ch) - アナログ音源だけ聴く | |
構成例1 (パワーアンプにAVアンプを使用する場合) | |||
マルチアンプシステムをシンプルに構成するには、パワーアンプにAVアンプを利用します。前掲図 [シンプルな構成#1] を見てください。この場合、前記「共通部分の構成」で示す機器のほかには何も追加する必要はありません。
構成例2 (一般的なパワーアンプを使用する場合) | |||
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パワーアンプがマスターボリューム機能を持たない場合、その前段にマスターボリュームが必要になります。前掲図の [シンプルな構成#2] を見てください。パワーアンプがチャンネル単位のボリュームも持たない場合、マスターボリュームにプリセット用ボリュームをつけると便利です。
柔軟性を持つ一般的な構成 | 構成例・予算例(2ch) - アナログ音源だけ聴く | |
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さまざまな音源再生装置に対応できるようにするためには、それらを集中管理するための入出力装置(AVプリアンプやプリアンプでアナログ入出力を持つもの、アナログセレクターなど)が必要です。前掲図の [一般的な構成] を見てください。
トーンコントロールはどこで? | 構成例・予算例(2ch) - アナログ音源だけ聴く | |
音質調整はAVアンプやプリアンプのトーンコントロール機能を利用できます。あるいはDCX2496またはDEQ2496でグラフィックイコライザー機能またはパラメトリックイコライザー機能を利用します。DEQ2496の方が高機能です。
マルチチャンネル音源への対応 | 構成例・予算例(2ch) - アナログ音源だけ聴く | |
Blu-rayディスクやDVD/SACDの中にはマルチチャンネル音源を収容しているものがあり、対応するプレーヤーからAVアンプに接続することで、5.1chや7.1chのサラウンド空間を楽しむことができます。また、これらのプレーヤーの多くはUSBスティックに入れたDSDやFLACなどのマルチチャンネル音源ファイルを再生する機能を持っているので、それでもサラウンド空間を楽しめます。
マルチチャンネル音源をマルチアンプシステムで楽しむためには、AVアンプのフロント左右チャンネルのプリ出力についてはあなたが構築した3-wayや4-wayのマルチシステムに入れればよいのですが、残りのチャンネルをどうするかを検討する必要があります。
- サラウンドチャンネルもマルチアンプ化する。
- サラウンドチャンネルについては非マルチアンプシステムで再生する。
1.の方法が理想的ですが、機材が増え、設定で特別な配慮も必要です。2.は現実的ですが、何も考えなくてもよいわけではありません。たとえば1.の場合と同様にタイムアラインメントや位相の問題を考えなければなりません。しかも、ユニット間についてだけでなく、チャンネル間についても検討が必要です。
これらのことはAVアンプが内蔵しているDSPを利用すれば解決するのでしょうか。
小庵は「何も考えず手軽に」2.の方法を試したことがあります。そのとき、多チャンネル用の設定を何もしなかったのですが、それでもSACDマルチチャンネル音源によるサラウンド空間には大きな感動がありました。最初に聞いた音源はバッハの「ブランデンブルグ協奏曲」で、なんと4つの楽器パートがぼくとGを取り囲んで展開したのです。DSPによる人工音ではなく、実演している楽団の中心に各パートへ向けたマイクロフォンが置かれ、それぞれのパートが異なるチャンネルに録音されているのです。
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これは、1個のスピーカーユニットにとって、同時に再生しなければならない楽器の数が減ったことになりますが、そのことが再生音に対して持つ大きな意味をこのとき改めて小庵は発見しました。ひずみのない音が晴れ渡る空に舞い上がるかのようでした。
小庵のGは20年来「オーディオはアナログ2chに限る」と言い続けてきたのですが、あっさりそれを引っ込めてしまいました。あなたもぜひ聴いてみてください。小庵でも試聴できます。この時の経験は、「マルチチャンネル再生のいくつかの問題をうまく解決できるなら、未体験のオーディオ空間がそこに待っているはずだ」という小庵の確信になりました。
マルチチャンネル音源への対応の詳細は [チャレンジ5chマルチ] セクションを見てください。
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