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チャレンジ2ch 4-way | |||
1. 4-wayへの動機 2. 構成例と機器 3. 標準4-wayセットアップ 4. 変則4-wayセットアップ | |||
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標準4-wayセットアップ |
DCX2496で標準4-wayシステム 何が必要ですか? セットアップ概要 |
このセクションの記事はあなたが小庵の [チャレンジ2ch 3-way] セクションを読んでいることを前提にしています。
このページはチャンネルデバイダーDCX2496を使って4-wayマルチアンプシステムの標準的なセットアップを行います。より簡易な4-wayセットアップについては次ページ「変則4-wayセットアップ」を見てください。コストが気になる人におすすめです。
チャンネルデバイダーはDCX2496以外の選択肢もあります。前ページ「構成例と機器」を見てください。
DCX2496で標準4-wayシステム | チャレンジ2ch 4-way - 標準4-wayセットアップ | |
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映像タイトルやアナログ音源、デジタル音源など多様な音源入力に対応する4-wayマルチアンプシステムをDCX2496で構築する場合の標準的な構成は右図のようになります。
Blu-rayディスク/DVDプレーヤーからの映像と音声の出力、SACDプレーヤーからの音声出力、DVD/CDプレーヤーでデジタル出力を持たない機器からの音声出力等はAVアンプへ入力し、そこからのアナログ出力をゼロデシベル(最大音量)でSRC2496へ入力します。LPレコードプレーヤーやFMチューナー等のアナログ音源も同様です。
DVD/CDプレーヤーやFM/TVデジタルチューナー、PC用音楽プレーヤー、ネットワークプレーヤー、インターネットの楽曲配信サービス等からのデジタル出力は光(TOS-Link)ケーブルや同軸(コアキシャル)ケーブルでSRC2496へ入力します。デジタル機器が多い場合はセレクタを導入します。
SRC2496のデジタル出力をAES/EBU分配器で2つに分け、それぞれをDCX2496のデジタル入力コネクタ(INPUT A)に入力します。
4-wayのための周波数分割を2台のDCX2496でどう分担するかを決め、それぞれのDCX2496で周波数帯分割やタイムアラインメント、位相などについてセットアップを行います。
- DCX2496からのアナログ出力を8連マスターボリュームで音量を調整し、パワーアンプへ出力します。
この構成は「デジタル音源についてはデジタルのままチャンネルデバイダーで処理したい」と考えるオーディオファンのためのものです。デジタル・アナログ機器のすべてをAVアンプに入力する簡易な構成については前ページ「構成例と機器」を見てください。また、4-way対応の他のチャンネルデバイダーを使えば前図の「AES/EBU分配器+DCX2496 2台」部分をそれで置き換えることができます。これについても「構成例と機器」ページを見てください。
なお、上の図では個々のDCX2496をモノラルモードで使用するかのように見えますが、正しくはステレオモードなので注意が必要です。4チャンネルのうちのいくかつのステレオチャンネルを1台目で、残りのチャンネルを2台目で処理します。たとえば、超低域と低域のステレオチャンネルを1台目で、残りの中域と高域のステレオチャンネルを2台目で処理するということで、DCX2496をモノラルモードで右チャンネル専用または左チャンネル専用に使うということではありません。DCX2496へデジタル接続を行ってステレオ4チャンネルを処理するためにはこのような方法しかありません。デジタル接続の場合、モノラルモードのDCX2496を2台使ってステレオ処理を行うことはできません。
何が必要ですか? | チャレンジ2ch 4-way - 標準4-wayセットアップ | |
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入出力機器やAVアンプ、デジタルセレクタについては [チャレンジ2ch 3-way] セクションの関連記事を参照してください。下記の機器の価格等については [何が必要ですか?] セクションの関連ページを見てください。
SRC2496
SRC2496を利用する目的は、(1)アナログ音源を受け取り適切なゲイン管理を行ってデジタル変換を行うこと、(2)デジタル音源をそのまま受け取ってビット深度やサンプリング周波数の変換を行うこと、(3)処理済みのデジタルデータをAES/EBUフォーマットで出力すること、等になります。
DEQ2496(グラフィックイコライザー)
DEQ2496等のグラフィックイコライザーを導入する場合はSRC2496の後段に入れます。接続にはAES/EBUケーブルを使います。
AES/EBU分配器と接続ケーブル
1つのAES/EBUデジタル出力を2個以上のAES/EBU出力に分配します。詳細は前ページ「構成例と機器」を見てください。
DCX2496 2台
DCX2496の詳細は [何が必要ですか?] セクションの「周波数帯分割装置」ページや [チャレンジ2ch 3-way] セクションの「DCX2496セットアップ」ページ等を見てください。
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8連マスターボリューム
[何が必要ですか?] セクションの「マスターボリューム」ページを見てください。マルチアンプシステム構築において難関の一つです。小庵は自作しましたが、特注を受けてもらえる業者が存在します。まれにオークションで出品があります。
パワーアンプ
前ページ「構成例と機器」や [何が必要ですか?] セクションの「パワーアンプ」ページを見てください。
スピーカーシステム
前ページ「構成例と機器」や [何が必要ですか?] セクションの「スピーカーシステム」ページを見てください。
コストがちょっと... | |||
「ポケットマネーでマルチアンプシステムを」と考える場合、4-wayシステムの構築はちょっと厳しいものがありますか? 本サイトの [チャレンジ2ch 3-way] セクションの記事と同様のシステムを構築済みだとして追加機器のコストを試算してみました。
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4-wayにそれだけの価値があるか疑問が生まれるかもしれない。
次のページの「変則4-wayセットアップ」ならずっと低コストにできますし……。
しかし、参考情報として標準手法も残してもらおうか。ご苦労さんsoopoo!
セットアップ概要 | チャレンジ2ch 4-way - 標準4-wayセットアップ | |
4-wayマルチアンプシステムの標準的なセットアップについては、DCX2496のセットアップを除いて3-wayの場合とほとんど変わりません。以下の説明で不明点があれば [チャレンジ2ch 3-way] セクションを参考にしてください。
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周波数分割計画とスピーカーシステムの準備 | |||
4-wayシステムの各スピーカーユニットに割り当てる周波数帯域を事前に決めておく必要があります。適切な割り当てのためには、個々のユニットの周波数特性を知る必要があります。それらの割り当て帯域を連結したとき、可聴周波数帯域(20Hz-20kHz)をもれなくカバーできているか確認しましょう。本セクションの「4-wayへの動機」ページに関連情報があります。
マルチアンプシステムではスピーカーユニット間の再生能率の差を気にすることはありません。低能率ウーファーに高能率ホーンスコーカーを組み合わせることに何の問題もありません。ウーファーを追加する場合は適切なエンクロージャの準備も必要です。[何が必要ですか?] セクションの「スピーカーシステム」ページを見てください。
機器の配置・接続 | |||
音源再生装置、入出力機器等を適切に配置し、接続します。スピーカーケーブルは特に注意が必要です。4-wayのどのケーブルがどのユニットに接続されているのか、プラスマイナスはどうなっているのか、左右チャンネルの区別は間違いないか、などについてケーブル端に説明タグをつけておきましょう。タグをつけない場合や、すぐに取れてしまうタグを使った場合、タグの内容にミスがある場合など、あとで大きなミスを犯してしまうかもしれません。たとえばウーファー用ケーブルなのにトゥイーター用と書いてしまったら悲劇が起きるかもしれません。マルチアンプシステムはケーブル数が多くなるので、どうしてもミスの可能性が高まってしまいます。
SRC2496とAES/EBU分配器のセットアップ | |||
- SRC2496本体のセットアップ内容は3-wayの場合と同じです。
- SRC2496からAES/EBU分配器を経てDCX2496への接続はAES/EBUケーブル3本を使います。
- SRC2496の背面パネルにあるDIGITAL OUTPUTSグループのXLR(オス)出力からAES/EBU分配器のXLR入力(メス)コネクタに接続し、そのXLR出力(オス)コネクタ2個からDCX2496 2台のINPUT Aコネクタへ接続します。
- これにより2台のDCX2496へ同じデジタルステレオ信号が入ります。
DCX2496のセットアップ | |||
あなたの4-wayマルチアンプシステムを以下のように構成するとした場合のDCX2496セットアップ例を図示します。前述のようにDCX2496はステレオ2チャンネルモード(標準モード)で使用します。
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- 1台目のDCX2496で4-wayのうち最低域(20Hz-250Hz)をOUTPUT 1/2(OUT 1/2)で、低域(250Hz-1kHz)をOUTPUT 3/4(OUT 3/4)で再生する。
- 2台目のDCX2496で4-wayのうち中域(1kHz-5kHz)をOUTPUT 1/2(OUT 1/2)で、高域(5kHz-20kHz)をOUTPUT 3/4(OUT 3/4)で再生する。
- リスニングポイントから見た各ユニット振動板(ダイヤフラム)の設置位置は、中域用スコーカー(2台目DCX2496のOUT 1/2)が最も遠い場所に置き、そこから (1)最低域ウーファーを100cm、(2)低域ウーファーを80cm、(3)トゥイーターを70cm、それぞれ手前に設置する。リスニングポイントは左右チャンネルの中央に位置する。
- 周波数分割フィルタのタイプはLinkwitz-Riley、減衰度(遮断特性、スロープ特性)は-48dBにする。
1台目のDCX2496 (最低域と低域を再生)
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2台目のDCX2496 (中域と高域を再生)
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DCX2496のその他の設定については2台とも3-wayの場合と同様です。力強く音像の明瞭なオーディオ再生のためには遅延(タイムアラインメント)の設定が重要です。必要なら位相やイコライザーの設定を行ってください。詳細は [チャレンジ2ch 3-way] セクションの「DCX2496セットアップ」ページを見てください。
設定の保存と呼び出し
DCX2496の [メニューパネル] の [STORE] ボタンを押して設定内容を保存します。異なる設定を何通りか保存しておき、それらを [RECALL] ボタンで呼び出してあなたの4-wayマルチアンプシステムを様々に動作させることができます。
動作テスト | |||
DCX2496のセットアップが完了したなら [チャレンジ2ch 3-way] セクションの「最初の動作確認」ページと同様の作業が必要です。DCX2496 2台のすべての出力が正常に行われるか確認してください。
周波数特性、ユニット間バランス、左右バランスのセットアップ | |||
これらについては [チャレンジ2ch 3-way] セクションの「詳細セットアップ」ページと同様のセットアップを行います。DCX2496の設定を微調整する必要があるかもしれません。時間をかけ、ていねいなセットアップを行ってください。
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あなたがPCを所有しているならマイクロフォンと関連ソフトウェア(WaveSpectra)を準備して周波数特性を測定してみることをすすめます。4-wayの場合、「耳だけを頼りにする」というのは難しいでしょう。
4-wayシステム完成 | |||
時間はかかりますが、本サイトの [チャレンジ2ch 3-way] セクションを参考にすれば4-wayも難しくないはずです。家族や友人たちと世界唯一のオーディオシステムを楽しんでください。
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