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 - 何が必要ですか? -
周波数帯分割装置
アナログかデジタルか?
デジタルデバイダーを使いこなすには?
小庵チャレンジでの選択
接続ケーブルについて
   
このページはラブラドールレトリバー犬soopooが書きました。

このページは周波数分割装置(チャンネルデバイダー)の選択と利用法について書いています。準備済みならこのページは読み飛ばしてください。

チャンネルデバイダーは「スピーカーマネジメントシステム」や「スピーカープロセッサー」などと呼ばれる機器の機能の一部になっていることがあります。

2020年のことですが、3-wayで使えるアナログ方式のチャンネルデバイダーは国内メーカーは製造・販売を行っていません。中古品は手に入ります。デジタル方式については国内に1社ありますが80万円ほどの価格で小庵のチャレンジの対象外です。

小遣いを気にしなければならないオーディオファンには残念な状況ですね。

しかし、近年になってSR用途のデジタルチャンネルデバイダーが驚くほどの低価格で入手できるようになり、使い方に注意すれば十分な高性能を期待できるということで、インターネットに関連情報が少なくありません。

アナログかデジタルか? 
何が必要ですか? - 周波数帯分割装置 
   
- 小庵のアナログシステム -

小庵はアナログ方式とデジタル方式の双方のチャンネルデバイダーを使うマルチアンプシステムをそれぞれ試聴できるようにしています。アナログ方式の方がシステム構築はずっと楽で、音も悪くはありませんが、デジタル音源をそのまま入力できない以上、今となっては大きな可能性を期待することはできません。

デジタルチャンネルデバイダーの有利な点は以下の通りです。

デジタルだからといってよいことばかりではありません。

 
Gのコメント
年配者の場合は「デジタル」という言葉へのアレルギー反応を克服するのが先決かもしれないね。
この言葉はへんくつマニアを追い払うための呪文と言ってもいいくらいだ。

デジタル技術はじつは非常にシンプルで、基礎から聞けばおそらく小学生にも理解できるはずだが、アナログ真空管アンプで腕を磨いた先生方にはなぜか恐怖を覚える世界のようだ。怖がって近づかないから、いつまでもアナログの知識をデジタルにそのまま当てはめようとして混乱している。最後には怒り出すか、どこかに逃げるしかないね。素直になれば年の功が見せられるのに。

デジタルデバイダーを使いこなすには? 
何が必要ですか? - 周波数帯分割装置 
   

アナログ方式のチャンネルデバイダーに慣れた人にとってデジタル方式のものは困惑を覚えるものです。チャンネルごとのボリュームコントロールがどこにあるのか分かりません。どこで周波数帯の分割を行うのか分かりません。RCAケーブルを挿すところがありません。奇妙なボタンがいくつもあります。

マニュアルをよく読む必要があります。

必ずそこから始めましょう。さもないと、間違ったセットアップをしてしまうかもしれません。デジタル機器のドキュメントの中にはオーディオファンにとって有益な情報が少なくありません。用語がどう使われているかが分かるだけでなく、音の管理、音場の管理でプロフェッショナルが何をしているかが分かります。デジタル機器の多くは大規模ホールやスタジアムでの音響管理を目的としており、そこでのノウハウはあなたのリスニングルームでも役立つはずです。

世界的アーティストの大イベントを聞きに行ったことはありませんか? そこには多数の場所に多数のウーファーやホーンシステムが、しかも何メートルも前後して設置されているのに、ただ一組の巨大スピーカーが鳴りわたっているかのような音場がありますよね。

デジタルチャンネルデバイダーのマニュアルをよく読み、正しいセットアップを行うなら、率直なところアナログシステムではありえない見事なオーディオ空間をあなたは構築できるとぼくは考えています。

小庵チャレンジでの選択 
何が必要ですか? - 周波数帯分割装置 
   

小庵チャレンジで使ったチャンネルデバイダーと関連機器は以下の通りです。どれもデジタル製品です。右の図は以下の3製品をすべて使う場合の接続順を示します。

以下の新品価格例は2020年4月時点の "サウンドハウス" という音響機器専門店でのものです。amazonなどネット販売サイトやオークションサイトでまったく同じ製品が200%近い価格で出ていることがあります。無駄な買い物をしないでください。

      DCX2496

チャンネルデバイダー機能を持つスピーカーマネジメントシステムです。24bit/96kHzの内部動作です。アナログ入力とデジタル入力に対応し、6チャンネルの出力を任意の入力に対応させることができます。各チャンネルは個別に周波数帯分割が可能で、タイムアラインメント(ディレイ)や位相を管理できるほかイコライザー機能もあります。32,000円ほどで新品を、15,000円ほどで中古品を入手できるでしょう。なお、姉妹品としてDCX2496LEというものもありますが、こちらはデジタル入出力はできません。

 
Gのコメント
DCX2496はステレオ3-wayまたはモノラル6-wayで使えるが、2台にすればステレオ6-wayまで対応できる。ただし、デジタル入力で6-wayを実現するためには特別な方法が必要だ。詳しくは [チャレンジ2ch 4-way] セクションを見てほしい。

      SRC2496

サンプルレートコンバーターですが、以下のように多くの便利な機能を持つので、小庵はDCX2496とともに使うことをすすめます。

新品で22,000円ほど、中古品で10,000円ほどです。

      DEQ2496

グラフィックイコライザーです。部屋の音響特性に合わせて周波数特性を細かく調整(補正)できますが、一般家屋では特性をフラットにしたり定在波をゼロにすることは難しく、無理に調整すれば悪影響も出るので、イコライザーを使わない現状を「部屋の音」として受け入れるのが賢明な場合があります。小庵は飾っているだけです。新品で38,000円ほど、中古品で20,000円ほどでしょう。

      電源のオン/オフに注意!

DCX2496やDEQ2496、SRC2496は家庭用オーディオ機器として使う場合に困ったことが一つあります。それは電源のオン/オフを行うときにポップノイズが出ることです。そのときパワーアンプの電源が入っていた場合、音量設定によっては非常に大きな音があなたのシステムから再生されることになります。高齢者には脅威の音になる可能性があります。

パワーアンプの電源は最後に入れ、最初に切りましょう。 システムの運用中にやむを得ずDCX2496等の電源オフを行う場合は、それに先立ってパワーアンプの電源をオフにしてください。

      その他のメモ

どれもドイツ・べリンガー社の製品です(生産は中国)。同様の機能を持つものがDBX社など他社にもありますが、価格や性能で比べてみたとき、率直なところ2020年の小庵はこれら以外の選択肢はないと考えました。同じ判断のオーディオファンが多いようで、インターネットにはこれらの機器のセットアップ関連記事が少なくありません。

中古品を入手する場合は動作に問題がないか注意しましょう。DCX2496とSRC2496については改造品が出回っているので、とくに信頼の根拠がない限りそれは避けましょう。また、DCX2496はアナログ出力を行う製品ですが、改造によりデジタル出力を可能にしたものがあります。デジタル出力の場合、後段のどこかで6チャンネル分のDACが必要になるので注意が必要です。

どれもSR用途の機器です。ラックに取り付け(ねじ止め)することを前提にしているので機器の足がありません。ラックを使わない場合はゴム足などをつけてください。

これらの機器の具体的なセットアップは [チャレンジ2ch 3-way] セクションで行います。

接続ケーブルについて 
何が必要ですか? - 周波数帯分割装置 

チャンネルデバイダー関連機器を接続するためのケーブルは以下の点に注意して準備しましょう。

      デジタル接続の場合

機器が持っているコネクタに合ったケーブルを購入してください。一般に、AES/EBUS/PDIF(光/同軸)、XLRなどのケーブルが使われます。DCX2496やDEQ2496、SRC2496を相互に接続するときはAES/EBUケーブルにしましょう。必要な規格に合っていればケーブルの価格や長さ、太さ、材質などは性能にほとんど関係がありません。ひんぱんに抜き差しするのであればコネクタ等がしっかり作ってあるものを選びましょう。

      アナログ接続の場合
   
- RCA/XLR変換ケーブル -

アナログ機器を接続する場合、RCAケーブルまたはXLRケーブルで接続します。機器同士でコネクタが異なる場合は変換ケーブルが必要になります。長いアナログケーブルは信号特性に悪影響が出ることがあるので、できるだけ1.5m程度に収められるようにしましょう。一般に太くて短いケーブルほど安心して使えます。ただし、XLRケーブルを規格通りに使う場合は長いケーブルを使うことができます。ケーブル価格については、名の通るメーカーのものであれば最低価格のものでも特に問題はないはずです。ひんぱんに抜き差しするのであればコネクタ等がしっかり作ってあるものを選びましょう。

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