| トップ | この記事へのコメント | サイトマップ | コンタクト | ログイン | | |
何が必要ですか? | |||
1. 工具・動作テスト用機器 2. 音源再生装置/入出力装置 3. 周波数帯分割装置 4. マスターボリューム 5. パワーアンプ 6. スピーカーシステム 7. 中古スピーカーの改造 8. 電源の準備 | |||
<他のセクション> | |||
| |||
- 何が必要ですか? - |
電源の準備 |
電源はどう取れば? 電源の極性管理について 外来ノイズ対策について アースはどうする |
スピーカーシステムから出てくる音は電気が変化したものです。あなたのオーディオルームに来ている家庭用電源の品質はどうなのでしょう? 楽曲の再生音への影響は気になりませんか? また、使い方に問題はないのでしょうか。心配事を手軽に減らせるなら、それはやってしまいましょう。
わが国で供給される商用電源は諸外国と比べて高品質と言われており、電源の問題で実際にオーディオ再生に不都合があったという話はほとんど聞かないのですが、それでも利用上の注意点はあるので、このページでそれらをまとめました。
電源はどう取れば? | 何が必要ですか? - 電源の準備 | |
|
電源については、壁のコンセントから電源をどう取り、どこを引き回してテーブルタップをどこに設置するか、そこからマルチアンプシステムの関連機器にどう配電するか、検討すべきことが少なくありません。
大切なことは以下の通りです。
- マルチアンプシステムのために使う壁コンセントを決め、そのコンセントは他の目的のためには使わないようにします。家庭用コンセント1ヵ所からは通常1,500W(ワット)の電力供給が可能です。あなたが使用する予定の機器の電力消費量が合計で1,000Wを大きく超える場合は壁コンセント2ヵ所の占有を検討しましょう。真空管アンプは大きな消費電力があるので注意が必要です。
- マルチアンプシステムで使う壁コンセント群はもっぱらオーディオ用途に使い、空きはそのままにします。大電力を必要とする他の電気製品をそこにつながないようにしましょう。(空調関連機器、電気カーペット等)
- オーディオラックがある場合、その適切な位置にテーブルタップを設置し、壁コンセントからの配線をそこへ接続します。テーブルタップは関連機器をすべて接続できるだけの口数を持ち、さらに予備の接続口があるようにします。通常、6個口のタップが2個以上必要になるはずです。オーディオラックが金属製であれば磁石つきのタップにすると便利です。また、3P(3端子)タイプの電源コードが挿せるもの、ほこり対策があるもの、雷ガードや高周波ノイズフィルターがあるもの、マスタースイッチがついているものがおすすめです。タップからタップへのタコ足配線はすすめられません。
- 壁から2本以上の電源を取れる場合、1本はパワーアンプ専用とし、残りは他の機器のために使いましょう。
- 壁コンセントからテーブルタップまではできるだけ太く短い配線材を使いましょう。
- タップや配線材は、3年から5年で交換することをすすめます。
電源の極性管理について | 何が必要ですか? - 電源の準備 | |
家庭用電源は "ホット" と "コールド" と呼ばれる極性で管理されています。触っても感電しない方がコールドで、感電する方がホットです。あなたの家で電源の極性管理が明らかなら、それに合わせてテーブルタップや電源コードを使用した方がよい場合があります。極性は検電ドライバー(ドライバー型ネオン検電器、DIY店で数百円)を使えば判別できます。検電ドライバーをコンセントに挿してネオンが点灯する方がホット側です。
あなたのオーディオルームの正しい電源極性が分かっている場合でテーブルタップや電源コードに極性表示があるなら、それに従った接続を行いましょう。少なくとも気分がよくなります。
しかし、この問題はオーディオ再生への影響を気にするほどのことではありません。極性不明の場合はタップや電源ケーブルを自由に使って何も問題はありません。詳細については [ホンの基礎知識] セクションの「FAQ-むだづかいにNO!」ページで「電源ケーブルやタップを交換すれぱ、また極性を注意すれば音が変わる」を見てください。
外来ノイズ対策について | 何が必要ですか? - 電源の準備 | |
家庭用電源には多くの電気的ノイズが乗っています。インバーター機器(エアコンなど)やPCなどは大きなノイズ源です。これらはオーディオシステムとなるべく離すようにし、壁コンセントも別にしましょう。ただし「ノイズが乗るから音が悪くなる」というのは単純すぎる考えで、ノイズが楽曲の再生音に明らかな影響を与えるようなことは実際にはほとんどないはずです。
気になる場合、ノイズ対策のあるテーブルタップを使ったり、パワーディストリビュータ(パワーコンディショナー)やクリーン電源と呼ばれる装置を準備するなどの方法があります。これらはとても高価な場合があります。これらの機器の最大供給電力があなたのマルチアンプシステムで必要とする電力をまかないきれない場合、まずそこからパワーアンプを取り外し、それでも問題がある場合はアナログ信号を取り扱う機器のためにそれを優先的に使ってください。
アースはどうする | 何が必要ですか? - 電源の準備 | |
オーディオシステムにアース配線が必要かどうかについては専門家で意見が分かれるようです。小庵の場合、金属製のラックを使っていること、テスト用も含めて関連機器が多いことなどが原因で乾燥期に静電気に悩まされてしまうのでアースを取って安心することにしました。気のせいか、楽曲再生も静かになったように思います。
聞いて分かるほどの変化はないはずだ。
アンプにさわろうとすると、いきなりパチンと放電があって飛び上がりましたから。ぼくは電気が好きじゃありません。
あなたの部屋の壁コンセント近くにアース端子が設置されているならマルチアンプシステムからアース線をそこに接続してみることをすすめます。そのさい、以下の点に注意してください。
|
- アース端子のあるオーディオ機器はその端子からアースを取ります。
- 機器にアース端子がない場合、金属ケースを止めているネジを利用してアースを取ります。ネジを一度抜き、塗料がついていればヤスリやドライバーなどでそれを取り去ってアース線を挟み込むようにネジを締め込みます。この場合、アース線の先端にYラグをつければ接続が楽です。
- 各機器からのアース線は端子台などにまとめ、そこから壁のアース端子へ1本の太目の銅線で接続します。
- アース線の接続がループを構成しないように注意しましょう。
- 信号線のマイナス側やRCAジャックのマイナス側、スピーカーのマイナス端子をアースに接続してはいけません。
前のページ(中古スピーカーの改造) | 次のページ(構成例・予算例(2ch) - デジタル音源だけ聴く) | 何が必要ですか? |
Copyright(C) 2018-2023 S&G Hermitage. All rights reserved. |